斎藤史

歌人。代表作は『暴力の かくうつくしき 世に住みて ひねもすうたふ わが子守うた』。

堀口大學

詩人、歌人、フランス文学者。雅号は『十三日月』。

飯田龍太

戦後を代表する俳人の一人。俳人・飯田蛇笏(武治)の息子(四男)である。

鈴木真砂女

俳人。本名は鈴木まさ。情熱の女流俳人として老いてなお恋の句を多数詠み、多くの共感をよんだ。また、50歳を過ぎてから銀座に小料理屋「卯波」を開き、以後、俳人と女将という二つの顔を持った。句集に『夕蛍』『都鳥』『紫木蓮』など…

中西悟堂

「日本野鳥の会」創立者。日本における野鳥の研究・保護の礎を築いた人物で「野鳥」「探鳥」という言葉は中西悟堂が生み出したもの。歌人、詩人でもある。本名は富嗣で、悟堂は法名である。僧籍に身を置きながら短歌、詩を創作していたが…

林武

洋画家。本名は林武臣(たけおみ)。父・甕臣(みかおみ)は国語学者、祖父・甕雄(みかお)は歌人、曽祖父・国雄(くにお)は水戸派の国学者で孫の林潤は衆議院議員。原色を多用し、絵の具を盛り上げた大胆な筆致で重厚な画風で人気を博…

会津八一

歌人、美術史家、書道家。雅号は、秋艸道人、渾斎。少年時代から和歌に親しみ、東京専門学校(早稲田大学の前身)に入学すると、坪内逍遥や小泉八雲らの講義を受けた。大学卒業後、故郷の新潟で英語教師をしていたが、坪内逍遥に招かれ再…

種田山頭火

戦前の著名な俳人。本名は種田正一。 五七五の定型や季語に縛られない「自由律俳句」において有名である。非常なる酒癖により身を持ち崩し、生計については多くの支援者の援助によって支えられており、「漂白の俳人」としても知られる。

中原中也

昭和を代表する詩人、歌人。 わずか31歳の若さで亡くなるまで、350篇を超える作品を遺した。独特の語りかけるような調子は現代でも人気であるが、生前は無名といっていい存在であった。 中原中也が広く知られるようになったのは、…

萱野三平

江戸時代前期の武士、播磨国赤穂藩浅野家の家臣。三平は通称で、名は重実(しげざね)。討ち入り前に主君への忠と父への孝の板ばさみとなり切腹した赤穂藩士として有名で、「48番目の義士」ともいわれる。また、「涓泉(けんせん)」と…

神崎与五郎

江戸時代前期の武士、赤穂浪士四十七士のひとり。与五郎は通称で、名は則休(のりやす)。家紋は蛇の目。大高源五と並び浅野家家中きっての俳人として知られ、「竹平」の俳号を持つ。また、浪士随一の酒豪といわれ、美男子だったと伝わる…

大高源五

江戸時代前期の武士、赤穂浪士四十七士のひとり。源五は通称で、名は忠雄(ただお)。家紋は丸に三盛亀甲花菱。実弟・小野寺幸右衛門、伯父・小野寺十内も義士として討ち入りに参加している。首は太くて短く、あばた面であったが、「子葉…

横井也有

江戸時代中期の武士、国学者、俳人。幼名は辰之丞、通称は孫右衛門、本名は時般(ときつら)、号はほかに永言斎、知雨亭など。代々尾張藩士である横井家の子として名古屋に生まれ、家督を継ぐと尾張藩の要職を歴任した。文武に優れ、若い…

酒井抱一

江戸時代後期の絵師、俳人。「江戸琳派」の創始者で、俵屋宗達、尾形光琳に続く琳派の代表的な絵師として有名。本名は忠因(ただなお)、幼名は善次、通称は栄八、字は暉真(きしん)。号はほかに屠牛、狗禅、鶯村、雨華庵、軽挙道人、庭…

英一蝶

江戸時代前期から中期の画家、俳人。本姓は藤原、多賀。幼名は猪三郎、次右衛門、助之進。諱は安雄のち信香。字は君受。俳号は暁雲(ぎょううん)、狂雲堂、夕寥(せきりょう)。画号はほかに北窓翁(ほくそうおう)、翠蓑翁(すいさおう…

畠山箕山

江戸時代前期の俳人、古筆鑑定家。本名は藤本常次。字は盛庸、通称は七郎左衛門、別号に哲斎、呑船軒など、法号は素仙。京の裕福な紅屋に生まれ、俳諧を俳人・松永貞徳に、古筆の鑑定を了佐に学んだ。20歳の頃に、京、大坂をはじめ諸国…

良寛

江戸時代後期の僧。歌人、書家、詩人としても知られる。俗名は山本栄蔵、号は大愚。越後国出雲崎の名主の子として生まれるが、18歳の時に突如出家し曹洞宗光照寺で修行をする。22歳の時、生涯の師となる玉島の円通寺の国仙和尚と出会…

上田秋成

江戸時代後期の浮世草子・読本作者、歌人、茶人、国学者、俳人。怪異小説『雨月物語』の作者として名高い。幼名は仙次郎、通称は東作、別号に鶉居、漁焉(ぎょえん)、無腸など。大坂曽根崎にて私生児として生まれ(父は不明)、4歳の時…

松尾芭蕉

「俳聖」として世界的にその名を知られる江戸時代前期の俳諧師。民衆文芸だった俳諧を形式・内容ともに芸術として完成させ「蕉風」と呼ばれる句風を確立した。幼名は金作、通称は甚七郎、甚四郎、名は忠右衛門宗房。俳号としてははじめ実…

河東碧梧桐

俳人・随筆家。正岡子規より俳句を学び、高浜虚子とともに「子規門下の双璧」とよばれる。のち、高浜虚子とは俳句への考え方の違いから激しく対立する。

正岡子規

(1867~1902) 俳人・歌人。松山市生まれ。本名、常規。別号、獺祭(だつさい)書屋主人・竹の里人など。新聞「日本」・俳誌「ホトトギス」によって写生による新しい俳句を指導、「歌よみに与ふる書」を著して万葉調を重んじ、…