中村一氏

豊臣政権の三中老のひとり(ほかは、生駒親正、堀尾吉晴)。仮名は、孫平次。おもな官位は、式部少輔、従五位下。 中村一氏は、織田信長の家臣だった頃の羽柴秀吉(豊臣秀吉)に仕え、1573年頃には秀吉から近江国長浜領国内で200…

成田長親

武蔵国忍城の城代で、成田泰季の嫡男。小説『のぼうの城』の主人公”のぼう様”で一躍その名が広く知られるようになった。 1590年、豊臣秀吉による小田原征伐が開始。北条氏に味方した成田氏長は小田原城にて篭城に参加したため、成…

松田憲秀

北条早雲の頃より北条氏に仕えた名門・松田家出身で、北条家中筆頭の知行だった。 左衛門佐、のちに尾張守を称した。母は、北条綱成の妹(姉とも)である。 代々松田家は北条氏の家老を務めていたため憲秀も家老として北条氏康および氏…

大道寺政繁

後北条氏の家臣で北条氏康、氏政、氏直の3代に仕えた。 相模鎌倉代官、武蔵河越城主、武蔵岩槻城代を務めた人物で当主からの信頼もあつかった。幼名は孫九郎。別名は政重。通称は大道寺駿河守。官位は駿河守。「河越衆」と呼ばれる軍団…

葛西晴信

葛西氏17代当主で陸奥国登米郡寺池城主。 初名は信清。おもな官位は左京大夫。生没年は諸説ある。 葛西晴胤の子で兄がいたが、兄が病没したため家督を相続した。隣接する大崎氏とたびたび交戦し対立を繰り返していたため、晴信は伊達…

津軽為信

弘前藩の初代藩主。 幼名は扇。叔父・大浦為則の養子となった際は大浦弥四郎と名乗った。おもな官位は右京亮、右京大夫。 大浦氏の家督を継いだ津軽為信は大浦城に入り城主となると津軽中央への進出を図る。当時、津軽は南部氏が郡代を…

南部信直

「南部氏中興の祖」といわれる人物で、陸奥国盛岡藩の藩祖。 通称は田子九郎。おもな官位は大膳大夫、従四位下。 南部信直は1546年4月1日、南部氏一門の石川高信の息子として誕生し、1565年、陸奥国三戸城主・南部晴政の養嗣…

伊達成実

伊達政宗の重臣中の重臣。亘理伊達氏の初代当主。 幼名は時宗丸。仮名は藤五郎。受領名は兵部。官位は安房守。 伊達成実は1568年、大森城主・伊達実元の嫡男として誕生、1583年に家督を相続し大森城主となった。武勇に優れ、1…

仙石秀久

豊臣秀吉の最古参の家臣のひとりで、信濃国小諸藩の初代藩主。 通称は権兵衛。別名は秀康、盛長。おもな官位は越前守。 少年期から羽柴秀吉に仕え、各地を転戦し武功を挙げた。1583年には淡路国洲本城の城主となり5万石を与えられ…

織田信包

織田信秀の息子で、織田信長の弟。 初名は信良。通称は三十郎。別名は信兼。号は老犬斎。主な官位は上野介、左中将、従三位。丹波国柏原藩の初代藩主でもある。 1569年、織田信長が北伊勢を制圧すると、兄・信長の命により長野氏に…

孝蔵主

豊臣秀吉の正室・高台院(ねね)付の高級女中。「孝蔵主」は上臈としての名で、実名は不明。生国は諸説あり。 父は蒲生氏家臣・川副勝重。高台院に仕え始めた時期については不明だが、秀吉が関白となった頃には奥向きの責任者となってい…

北条氏直

後北条氏の五代当主で戦国時代における最後の小田原城城主。 父は北条氏政、母は武田信玄の娘・黄梅院、妻は徳川家康の娘・督姫。武田勝頼の甥にあたる。幼名は国王丸。通称は新九郎。別名は見性斎。おもな官位は左京大夫、従五位下。 …

大久保忠世

蟹江七本槍、徳川十六神将のひとりに数えられる徳川家康の武将。 通称は新十郎。別名は七郎右衛門。息子は徳川幕府で老中となり初期の幕政で重きをなした大久保忠隣。 若い頃から徳川家康の父・松平広忠に仕え、その後、家康に仕えた。…

脇坂安治

賤ヶ岳の七本槍のひとり(ほかは、福島正則、加藤清正、加藤嘉明、平野長泰、糟屋武則、片桐且元)。 伊予国大洲藩の初代藩主でもある。初名は甚内。号は臨松院。おもな官位は淡路守、中務少輔、従五位下。 1569年に明智光秀の与力…

長束正家

豊臣政権のいわゆる「五奉行」のひとり(ほかは、浅野長政、石田三成、増田長盛、前田玄以)。 通称は新三(新三郎とも)。官位は従四位下侍従。 初め丹羽長秀に仕えていたが、その後、豊臣秀吉に召抱えられ持ち前の行政・財務の才を買…

加藤嘉明

賤ヶ岳の七本槍のひとり(ほかは、福島正則、加藤清正、脇坂安治、平野長泰、糟屋武則、片桐且元)。 陸奥国会津藩の初代藩主でもある。初名は茂勝。通称は孫六、左馬助。おもな官位は、左馬助、従五位下、従四位下、侍従。少年期に羽柴…

宇喜多秀家

豊臣政権五大老のひとり(ほかは、徳川家康、前田利家、毛利輝元、上杉景勝)。妻は前田利家の娘で豊臣秀吉の養女となった豪姫。 幼名は八郎。通称は備前宰相。別名を羽柴秀家、豊臣秀家という。号は久福。おもな官位は権中納言、左近衛…

細川忠興

室町幕府の幕臣・細川藤孝の息子(長男)。正室は父・藤孝の盟友でもあった明智光秀の娘・玉子(細川ガラシャ)。豊前国小倉藩の初代藩主でもある。また、父・藤孝と同じく文化人としても知られ、利休七哲のひとりであり、茶道の流派・三…

上杉景勝

豊臣五大老のひとり(ほかは、徳川家康、前田利家、宇喜田秀家、毛利輝元)で、米沢藩初代藩主。“軍神”といわれた上杉謙信の甥で、のちに養子となった。 幼名は卯松。初名は長尾顕景。通称は喜平次。尊称は御中城様。法名は宗心。別名…

織田信雄

織田信長の息子(次男)。 幼名は茶筅丸。通称は三介。尊称は御本所。号は常真。北畠家の養子時代は、北畠具豊、信意と名乗り、その後、織田信勝とも名乗った。叔父の織田有楽斎から茶を学び茶人としても知られるだけでなく、能の名手で…

鳥居元忠

通称は彦右衛門尉。徳川家康の祖父・松平清康、父・松平広忠、家康と松平家3代に仕えた鳥居忠吉の息子(3男)。 下総国香取郡矢作藩の藩祖でもある。なお、『忠臣蔵』で有名な大石内蔵助(良雄)は元忠の子孫である。元忠は家康が今川…

京極高次

幼名は小法師。別名は羽柴大津宰相、京極侍従、京極若狭守。あだ名は蛍大名。官位は従三位参議。母は浅井長政の姉・京極マリアで、正室は浅井長政の娘たち「浅井三姉妹」の次女・初。 京極高次は、十五代将軍・足利義昭に仕えていた北近…

甲斐姫

忍城主・成田氏長の長女。のち、豊臣秀吉の側室となる。 1590年の秀吉による小田原城攻めの際には、石田三成相手に忍城を守り、光成が立てた作戦(水攻め)を逆手に取るなど奮戦。また甲斐姫自らも鎧兜をつけて出陣。敵将を討取った…

大久保藤五郎

戦国時代から江戸時代前期の武士、治水家。「藤五郎」は通称で、名は忠行(ただゆき)。通称はほかに主水(もんと)。三河国に生まれ、幼い頃から徳川家康に仕えたが、1563年(永禄6)に起きた三河一向一揆で鉄砲の弾を受け負傷、歩…