カイア・カネピ

カイア・カネピ

カイア・カネピ(Kaia Kanepi, 1985年6月10日 – )は、エストニア・ハープサル出身の女子プロテニス選手。4大大会女子シングルスで6度ベスト8に入り、当地のテニス選手として最高成績を出した選手である。これまでにWTAツアーでシングルス4勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス15位、ダブルス106位。身長181cm、体重74kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

1991年にバルト三国がソビエト連邦から独立し、それに伴ってソ連崩壊が起きた時、カネピはまだ6歳であった。それから2年後、カネピは8歳で家族とともにテニスを始め、2000年からプロテニス選手になった。プロ転向後、カネピは直ちに女子テニス国別対抗戦・フェドカップのエストニア代表選手に選ばれた。彼女は2002年の全豪オープンから4大大会の予選会に挑戦を始めたが、なかなか本戦出場に手が届かない時期が長かった。(予選会は、3試合を勝ち抜かないと本戦出場権を得られない。)その間、カネピは2004年アテネ五輪にエストニア代表選手として出場したが、シングルス・ダブルスとも1回戦敗退に終わっている。

21歳を迎えた2006年から、カイア・カネピは女子ツアー大会で成績を伸ばし始める。2006年全仏オープン以後、彼女は4大大会本戦に直接出場する力をつけた。全米オープンで初めて3回戦に勝ち進み、ビルジニ・ラザノに 5-7, 2-6 で敗れる。11月第1週のベルギー・ハッセルト大会で、カネピは予選から勝ち上がり、初めて女子ツアー大会の決勝に進出した。決勝では第1シードのキム・クライシュテルスとフルセットを戦い、3-6, 6-3, 4-6 で敗れて準優勝になった。

2007年全豪オープンでは、カネピは1回戦で第28シードのフラビア・ペンネッタを破ったが、続く2回戦で地元オーストラリアのアリシア・モリクに敗れた。それからしばらく4大大会で好成績がなく、シングルス1・2回戦止まりが続いていた。2008年全仏オープンにおいて、カネピはエストニアのテニス選手として史上最高成績を出した。2回戦で第6シードのアンナ・チャクベタゼを 6-4, 7-6 で破ると、続く3回戦・4回戦も勝ち進み、史上初のベスト8進出を成し遂げた。準々決勝では第4シードのスベトラーナ・クズネツォワに 5-7, 2-6 で敗れる。それから、彼女は北京五輪で2度目のオリンピックに出場し、シングルス3回戦で地元選手の李娜に 6-4, 2-6, 0-6 の逆転で敗れた。同年秋のジャパン・オープンで来日し、2年ぶり2度目の女子ツアー決勝戦まで勝ち進んだが、決勝で第1シードのキャロライン・ウォズニアッキに 2-6, 6-3, 1-6 で敗れ、準優勝に終わった。

カイア・カネピ
基本情報
国籍  エストニア
出身地 同・ハープサル
居住地 同・タリン
生年月日 (1985-06-10) 1985年6月10日(34歳)
身長 181cm
体重 74kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2000年
ツアー通算 4勝
シングルス 4勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 6,065,622 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2009・18)
全仏 ベスト8(2008・12)
全英 ベスト8(2010・13)
全米 ベスト8(2010・17)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2011・12・14)
全仏 3回戦(2012・14)
全英 3回戦(2008・09)
全米 1回戦(2006-10・13)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 15位(2012年8月20日)
ダブルス 106位(2011年6月6日)

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