エレーナ・ベスニナ
エレーナ・ベスニナ(Elena Vesnina, ロシア語: Елена Сергеевна Веснина, 1986年8月1日 – )は、ロシアの女子プロテニス選手。現ウクライナのリヴィウ生まれで、ロシアのソチに在住している。2013年の全仏オープンと2014年の全米オープン、2017年ウィンブルドン選手権女子ダブルスでエカテリーナ・マカロワとペアを組んで優勝した。ダブルスの得意な選手として知られ、これまでにWTAツアーでシングルス3勝、ダブルス19勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス13位、ダブルス1位。
ベスニナがリヴィウの地に生まれたのは、ソ連崩壊の5年前にあたる。エレーナは母親の勧めで7歳からテニスを始め、現在はロシア領となったソチのスポーツ専門学校に通った。2002年に16歳でプロ入り。2005年10月末のカナダ・ケベックシティ大会のダブルスで、同じロシアのアナスタシア・ロディオノワと組んでツアー初優勝を果たす。2006年の全豪オープンで4大大会本戦にデビューし、いきなりナディア・ペトロワとの4回戦まで勝ち進んだ。この年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのロシア代表選手に選ばれる。
2007年1月、ベスニナは全豪オープン前哨戦のオーストラリア・ホバート大会でエレーナ・リホフツェワと組み、決勝でスペインペアのビルヒニア・ルアノ・パスクアル&アナベル・メディナ・ガリゲス組を破ってツアー2勝目を挙げた。この年はウィンブルドンでシングルス3回戦進出があり、第1シードのジュスティーヌ・エナンに 1-6, 3-6 で完敗している。2008年3月、ベスニナとディナラ・サフィナはインディアンウェルズ・マスターズの女子ダブルスで優勝した。インディアンウェルズの決勝戦で破った相手は、中国ペアの鄭潔&晏紫組であった。大規模なトーナメントでツアー3勝目を挙げた後、ベスニナは北京五輪のロシア代表選手に選ばれ、ベラ・ズボナレワと組んで女子ダブルスに出場した。このペアはベスト8まで勝ち進み、ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹組に 4-6, 0-6 で敗退した。
2009年1月のニュージーランド・オークランド大会で、エレーナ・ベスニナは初めてシングルスの決勝戦に進んだが、同じロシアのエレーナ・デメンチェワに 4-6, 1-6 で敗れて初優勝を逃した。5月のローマ・マスターズで初めてビクトリア・アザレンカとペアを組んだベスニナは、このコンビで全仏オープンに出場し、第12シードから決勝戦に進出した。全仏女子ダブルス2連覇を目指したビルヒニア・ルアノ・パスクアル&アナベル・メディナ・ガリゲス組に 1-6, 1-6 のストレートで完敗し、ベスニナは全仏女子ダブルス準優勝者になった。この後ウィンブルドンで初の4回戦進出があり、同じロシアのエレーナ・デメンチェワに 1-6, 3-6 で敗退した。
エレーナ・ベスニナ
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基本情報 | ||||||||||
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フルネーム | Elena Sergeevna Vesnina | |||||||||
国籍 | ロシア | |||||||||
出身地 | ウクライナ・リヴィウ | |||||||||
居住地 | ロシア・ソチ | |||||||||
生年月日 | 1986年8月1日(33歳) | |||||||||
身長 | 176cm | |||||||||
体重 | 60kg | |||||||||
利き手 | 右 | |||||||||
バックハンド | 両手打ち | |||||||||
ツアー経歴 | ||||||||||
デビュー年 | 2002年 | |||||||||
ツアー通算 | 22勝 | |||||||||
シングルス | 3勝 | |||||||||
ダブルス | 19勝 | |||||||||
生涯獲得賞金 | 12,527,014 アメリカ合衆国ドル | |||||||||
4大大会最高成績・シングルス | ||||||||||
全豪 | 4回戦(2006・13) | |||||||||
全仏 | 3回戦(2015) | |||||||||
全英 | ベスト4(2016) | |||||||||
全米 | 3回戦(2009・14・16・17) | |||||||||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||||||||
全豪 | 準優勝(2014・18) | |||||||||
全仏 | 優勝(2013) | |||||||||
全英 | 優勝(2017) | |||||||||
全米 | 優勝(2014) | |||||||||
優勝回数 | 3(仏1・英1・米1) | |||||||||
4大大会最高成績・混合ダブルス | ||||||||||
全豪 | 優勝(2016) | |||||||||
全仏 | ベスト4(2012) | |||||||||
全英 | 準優勝(2011・12) | |||||||||
全米 | ベスト4(2011) | |||||||||
優勝回数 | 1(豪1) | |||||||||
国別対抗戦最高成績 | ||||||||||
フェド杯 | 優勝(2007・08) | |||||||||
キャリア自己最高ランキング | ||||||||||
シングルス | 13位(2017年3月20日) | |||||||||
ダブルス | 1位(2018年6月11日) | |||||||||
獲得メダル | ||||||||||
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反応