醍醐敏郎
醍醐 敏郎(だいご としろう、1926年1月2日[注釈 1] – )は、日本の柔道家(講道館十段)。
戦後の柔道界を牽引した1人であり、同時期に活躍した松本安市、吉松義彦、石川隆彦、夏井昇吉らと繰り広げた数々の名勝負は、現在も柔道界の歴史に刻まれる。
講道館研修員や警察大学校師範として後進の指導にも当たり、モントリオール五輪やロサンゼルス五輪では男子柔道競技の監督を務めた。2006年には講道館より事実上の最高段位である10段に列せられている。
1925年の年末12月26日、千葉県安房郡船形町(現・館山市)仲宿で米穀や酒類を販売する商店を営む、醍醐武兵衛の4男として出生。醍醐家は江戸時代より代々捕鯨を生業とする家柄で、初代・新兵衛はかつて千葉県の七聖人に数えられる程の腕前であった。
1938年に船形尋常高等小学校を卒業して県立安房中学校(現・県立安房高校)に入学するも、部活動では水泳を選択し、当初は柔道には授業で触れる程度であった。中耳炎を患って1年生の夏休みに水泳部を休んでいると、身長179cm・体重85kgという大柄な体躯を見込まれて柔道部に勧誘された事が、柔の道に入るきっかけとなった[注釈 2]。
だいご としろう
醍醐 敏郎 |
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1951年、第4回全日本柔道選手権大会にて優勝
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生誕 |
千葉県安房郡船形町 |
1926年1月2日(93歳)
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京高等師範学校 |
職業 | 柔道家、警察官 |
著名な実績 |
全日本柔道選手権大会優勝 全日本東西対抗柔道大会出場 国民体育大会優勝 |
流派 | 講道館(十段) |
身長 | 179 cm (5 ft 10 in) |
体重 | 109 kg (240 lb) |
肩書き |
全日本柔道連盟理事(元) 講道館評議員(元)・顧問(現) 警察大学校名誉師範 日本体育協会理事(元) ほか |
受賞 | 全日本柔道連盟功労賞(1999年) |
反応