アンリエット・ルニエ
アンリエット・ルニエ(Henriette Renié, 1875年9月18日 – 1956年3月1日)はフランスのハープ奏者・作曲家。敬虔で禁欲的な信仰心のうちに、清貧に甘んじて過ごしたが、女性の社会進出がまだ受け入れられなかった時代にあって、自立し成功した女性芸術家の先駆者となった。独自のハープ指導法を確立した名教師としても知られ、著名な門弟にカルロス・サルセードやマルセル・グランジャニー、ハーポ・マルクス、スーザン・マクドナルドらがいる。
父ジャン=エミール・ルニエは、テオドール・ルソー門下の画家の卵であったが、家業の建築業を継がなかったために勘当され、オペラ座の舞台俳優として生計を立てていた。だが、遠縁の娘ガブリエル・ムシェと結婚し、妻が妊娠すると役者を引退した。
兄弟は兄が4人おり、上の3人はやんちゃであった。ルニエは兄たちと遊んでいて、鼻を骨折したことがある。一方、ルニエは四男フランソワになつき、片時も離れようとしなかった。長じてからも両親と親密な関係にあり、父親が他界するとルニエが母親を経済的に支援した。また、難聴のために希望が持てずにいた兄フランソワとも、生涯を通じて親しい関係を続けている。
基本情報 | |
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生誕 | 1875年9月18日 |
出身地 | フランス |
死没 | 1956年3月1日(80歳没) |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 | ハープ奏者・作曲家 |
担当楽器 | ハープ |
反応