FTAチューナーとは、 free to air の意味で知られ、発祥はアメリカ合衆国で20年前から一定の層に親しまれてきました。ケーブルテレビ放送などと比べ、広い大陸では衛星放送が主流。元々、衛星放送を受信するエリアの人々は都心から離れた比較的貧しい地域でテレビを見る手段としてケーブルが無くても見れる衛星放送が普及していきました。 難民キャンプなどの映像で見たことがあると思いますが、仮設住宅の周りにアンテナが設置されている光景。震災などがあっても衛星からアンテナを使って受信できるメリットがある衛星放送。最近はやりのオンデマンドTVなどはケーブルが断線すれば視聴ができなくなる。それに比べ、衛星放送はケーブルも不要でアンテナとチューナーがあればどこでも受信できるわけです。ただ有料放送は視聴料が高く、低所得者の人々は楽しめませんでした。そこにあるハッカー達が有料の衛星放送を解除する技術を競い、ついにあるハッカーが衛星放送を成功させました。その後、FTAチューナーは衛星業界に打撃を与える一方、パラボラアンテナの普及に貢献しているのがFTAチューナーとなっていきました。有料放送業者の最大の課題がアンテナを各家庭に普及させること。アンテナを普及させないと衛星放送のサービスが提供できないからです。
アメリカのFTAチューナー
そして様々なFTAチューナーが出回っていきました。PANSAT、N-FUSION、VIEWSATなど有名なブランドがあり、FTAチューナーのユーザーはアメリカをはじめ、メキシコ、カナダと拡大していきました。今でもFree to Air Satellite Receiverという名前で新製品が次々と登場しています。毎月の支払いなしで国際衛星テレビチャンネルを無料で視聴できるFTAチューナー。世界中のプログラム、映画、ショー。ヨーロッパ、アメリカ、南米、中東、アフリカ、アジアから250以上のチャンネルが視聴できるものもあります。イラン、アラビア、ペルシャ、アルバニア、アルメニア、アッシリア、ベンガル、ブルガリア、中国語、クロアチア語、英語、フランス語、エリトリアン、ペルシア語、ドイツ語、ヒンズー語、ヘブライ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国、クルド、マラヤラム、ポルトガル語、ポーランド語、パンジャブ語、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語、スペイン語、タミール語、タイ語、トルコ語、ベトナム語などで放送されている衛星放送をスクランブルを解除して無料で見れるのです。アメリカで販売されているFTAチューナーで視聴できる衛星は、日本では電波が拾えないため日本で受信はできません。
サテラは一旦映らなくなると不安になります。