オリビエ・ロクス

オリビエ・ロクス

オリビエ・ロクス(Olivier Rochus, 1981年1月18日 – )は、ベルギー・ナミュール出身の男子プロテニス選手。同僚のグザビエ・マリスとペアを組み、2004年全仏オープン男子ダブルス部門で優勝した。自己最高ランキングはシングルス24位、ダブルス29位。ATPツアーでシングルス2勝、ダブルスで2勝を挙げた。身長168cm、体重65kgで、男子プロテニス選手としては小柄な体格である。3歳年上の兄、クリストフ・ロクス(英語版)もプロテニス選手で、ダブルスで組んで2度準優勝がある。

オリビエ・ロクスは6歳の時から、兄のクリストフと一緒にテニスを始めた。ジュニア時代、1998年ウィンブルドン選手権ジュニア男子ダブルス部門で、同じ年のロジャー・フェデラーとペアを組んで優勝したことがある。1999年にプロ入り。2000年から男子テニス国別対抗戦デビスカップベルギー代表選手となる。同年の2000年ウィンブルドン選手権男子シングルス2回戦で、当時19歳のロクスは先の全仏オープン準優勝者マグヌス・ノーマンを6-4, 2-6, 6-4, 6-7, 6-1で破り、ダークホースとして一躍有名になった。この年にシチリア国際でATPツアーのシングルスに初優勝を飾り、10月のジャパン・オープン・テニス選手権で初来日したが、2回戦でニコラス・ラペンティに6-7, 6-7で敗退した。この年の活躍を評価され、ロクスは男子プロテニス協会の最優秀新人賞を受賞した。

それから2年後、2002年ウィンブルドン選手権でもロクスは大会を盛り上げ、1回戦で兄クリストフとの“兄弟対決”に勝った後、2回戦で第2シードのマラト・サフィンを6-2, 6-4, 3-6, 7-6で破ったが、続く3回戦でアルノー・クレマンに敗れた。

2004年全仏オープン男子ダブルスで、オリビエ・ロクスはグザビエ・マリスとペアを組み、4大大会男子ダブルスで初優勝を飾った。その勝ち上がりの過程で、2人は3回戦でトッド・ウッドブリッジ/ヨナス・ビョルクマン組、準決勝でマヘシュ・ブパシ/マックス・ミルヌイ組などの強豪ペアを連破し、決勝では地元フランスのファブリス・サントロ/ミカエル・ロドラ組を7-5, 7-5で破った。同年のアテネ五輪にも、ロクスはベルギー代表選手として初出場したが、男子シングルスでは2回戦でカルロス・モヤに敗れ、マリスとのダブルスでは1回戦でロドラ/サントロ組に敗れている。ロクスは長い間「大物食い」の印象がありながら、世界ランキング上位になかなか定着できなかったが、2006年5月初頭にBMWオープン決勝で同じベルギーのクリストフ・フリーヘンを破り、6年ぶりのツアー2勝目を挙げた。

オリビエ・ロクス
基本情報
フルネーム Olivier Laurent Pierre
Rochus
愛称 オリ (Olli)
国籍 ベルギー
出身地 同・ナミュール
生年月日 (1981-01-18) 1981年1月18日(38歳)
身長 168cm
体重 65kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1999年
引退年 2014年
ツアー通算 4勝
シングルス 2勝
ダブルス 2勝
生涯通算成績 338勝398敗
シングルス 238勝276敗
ダブルス 100勝122敗
生涯獲得賞金 $4,905,754
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2005)
全仏 3回戦(2001・06)
全英 4回戦(2003)
全米 4回戦(2004)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2004-07・12)
全仏 優勝(2004)
全英 3回戦(2005・12)
全米 3回戦(2006・09)
優勝回数 1(仏1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 24位(2005年10月17日)
ダブルス 29位(2004年7月5日)

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