お伝の方

お伝の方

徳川幕府5代将軍・徳川綱吉の側室。落飾後は瑞春院を名乗る。下級武士の娘だが、綱吉の生母・桂昌院の侍女となり綱吉に見初められ側室となった。綱吉の寵愛深く、長女・鶴姫、長男・徳松を生んだ。綱吉の子を生んだのはお伝の方だけだったため、大奥で絶大な権力を持つようになった。公家出身の綱吉の正室・鷹司信子とは非常に不仲で対立関係にあったといわれるが確証はない。しかし、徳松はわずか5歳で早世し、紀州藩主・徳川綱教に嫁いだ鶴姫も27歳の若さで病死してしまった。夫である綱吉の死後は落飾し、江戸城二の丸にて余生を過ごした。墓所は東京都港区芝にある徳川家菩提寺・増上寺。ドラマなどのフィクションでは悪女として描かれることが多い。

反応