みやわき心太郎

miyawakishintaro

1959年、貸本誌『街』の新人コンクールに入選したのを機にデビュー。時代は貸本文化衰退に向かっていたが、その中でも青春ものの作品を次々に発表する。代表作のひとつとも言える純愛劇画「ハートコレクション」シリーズは、手塚治虫が創刊した雑誌『COM』にも掲載された。

1980年代、リイド社の『リイドコミック』で連載した「THE レイプマン」は、連載終了後に沖田浩之主演でオリジナルビデオシリーズとして9作もリリースされるほどの人気作となったが、同時に強姦を肯定するものだとして女性団体や人権団体などから批判されるなど、論議を呼んだ。

2000年代に入ると、著名な漫画家が理事・呼びかけ人となって作られた「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」に対し、まんだらけの公式サイト(現在は削除)で「新古書店や漫画喫茶は、むしろ漫画離れの防波堤になっている」と反論するとともに、「漫画家の総意と言う割に、名を連ねているのが小学館・講談社系の作家ばかりなのはどういうことか?」と、実は利益を守りたい出版社主導で結成された組織であることを指摘し、異議を唱えている。他方、コミケ会場に足を運び、参加者と交流を図ったり、mixi内の自身の日記で都青少年育成条例の有害図書規制を憂う意見を述べるなどの行動も見せていた。

2010年10月9日、心筋梗塞のため、埼玉県新座市の病院で死去。67歳没

反応