イサムノグチ

イサムノグチ│無料動画│showa 00351 m

20世紀を代表する彫刻家のひとり。日本名は野口勇。彫刻だけでなく、画家、インテリアデザイナー、造園家、舞台芸術家、陶芸家などさまざまな顔を持ち幅広いジャンルでその才能を発揮した。妻は「李香蘭」として知られる女優の山口淑子(1955年に離婚)。アメリカ合衆国ロサンゼルスで生まれた野口は3歳の時に母と来日し、神奈川県茅ヶ崎で少年時代を過ごした。13歳の時、再び渡米、高校卒業後はコロンビア大学医学部で学ぶかたわら、彫刻家オノリオ・ルオトロに師事し夜間クラスで彫刻を学び、彫刻家の道を歩むことを決意する。その後、パリをはじめ日本や中国、イタリアなど世界各地を旅しながら、各国で得た体験や技術を自身の作品に反映し、繊細かつ大胆、伝統的でありながらモダンという独自の作品世界をつくりあげていった。アトリエはアメリカ合衆国のニューヨークと香川県高松市牟礼町の2箇所。代表作に、広島の平和公園にかかる平和大橋・西平和大橋、アメリカの企業IBM本部の庭園、ヒューストン美術館にあるリリー・アンド・ヒュー・ロイ・カレン彫刻庭園、札幌の大通公園にある滑り台の彫刻「ブラック・スライド・マントラ」、モエレ沼公園など多数。また、提灯から着想を得てデザインした「AKARI(あかり)」シリーズやハーマン・ミラー社から出たガラス板のノグチ・テーブルなど、現在でも入手できる家具やインテリアは幅広い世代から現在でも高い人気を集めている。日米における活躍を讃えられ、1987年にはレーガン大統領からアメリカ国民芸術勲章を、1988年には日本政府から勲三等瑞宝賞を授与された。イサム・ノグチの作品はアトリエのあった香川県高松市牟礼町にある「イサムノグチ庭園美術館」などで見ることができる。

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