キップ・グロス

キップ・リー・グロス(Kip Lee Gross, 1964年8月24日 – )は、アメリカ合衆国・ネブラスカ州出身の元プロ野球選手(投手)。

1994年、開幕早々に解雇となったフランク・カンポスの代わりに、シーズン途中に日本ハムファイターズに入団。同年5月26日の千葉ロッテマリーンズ戦で初登板、6月14日の福岡ダイエーホークス戦で初勝利。この年は6勝12敗、防御率4.29と振るわなかったが、中4日での登板の多さや完投能力を評価され残留となった。

1995年に16勝(13敗はこの年のリーグ最多敗戦で最多勝と最多敗戦の同時記録は1981年の今井雄太郎以来で外国人としては初)、1996年に17勝を挙げ、2年連続でパ・リーグ最多勝利のタイトルを獲得(後述)。防御率も3点台で安定しており、当時のパ・リーグを代表する投手であった。1996年のオールスターゲームに出場し、第1戦で勝利投手。1997年にも13勝を挙げ、3年連続2桁勝利に到達した。95年に近鉄から移籍してきた山下和彦との相性が良く、96年はグロスの先発時には、ほぼ山下がマスクを被っていた。