ジャン・ロジェ=デュカス
ジャン・ジュール・ロジェ=デュカス(Jean Jules Amable Roger-Ducass, 1873年4月18日 ボルドー – 1954年7月19日 ジロンド県テラン=メドック)は、フランス近代の作曲家。ガブリエル・フォーレの愛弟子の1人。綴りの違いからわかるように、ポール・デュカスとの血縁関係はない。ただしフランス人作曲家の中では、作風においてポール・デュカスとの類似点が多い。
パリ音楽院でフォーレの他、エミール・ペサールやアンドレ・ジェダルジュにも師事。パリ音楽院作曲科でフォーレの後任教授となり、1935年にはポール・デュカスの後任として管弦楽法の教授となる。ロジェ=デュカスの個人様式は、ベルリオーズからサン=サーンスを経て伝えられた、フランスの感覚的な管弦楽法の伝統にしかと根差したものである。しかしロジェ=デュカスの管弦楽法は、淡色で幽玄なフォーレの管弦楽法とも、色彩的で華麗なラヴェルの管弦楽法とも違い、野太い線と強烈なリズムの強調が特徴的である。
ピアノ曲も特筆するに価する。室内楽は2つの弦楽四重奏曲があり、なかでも第2番は絶筆であり、1953年5月24日に初演された。ほかにピアノ四重奏曲や、チェロとピアノのためのロマンスもある。
ポール・デュカスと同じくロジェ=デュカスも厳しい自己批判力の持ち主だったので、自分の厳格な水準に満たない作品は破棄した。
1900年頃(撮影者不詳)
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基本情報 | |
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生誕 |
1873年4月18日 フランス共和国、ボルドー |
死没 |
フランス、ル・テラン=メドック |
1954年7月19日(81歳没)
職業 | 作曲家 |
反応