ジョヴァンニ・パチーニ
ジョヴァンニ・パチーニ(Giovanni Pacini 1796年2月11日 – 1867年12月6日)は、イタリアの作曲家。オペラによって最も知られる。
パチーニの25作品程度のオペラは、ジョアキーノ・ロッシーニがイタリアのオペラ界を席巻していた時代に書かれたものであった。パチーニ自身も後年に回顧録『Memoirs』で率直に認めたように、彼のオペラは「かなり外面的」であった。数年間、「ナポリのサン・カルロ劇場の支配人」の職を務めたこともあった。その後、引退して音楽学校を設立すべくヴィアレッジョへと向かい、時間をかけてイタリアオペラの現状を評価する。そして作曲の筆を折った5年の間に、回顧録へと自らの考えを書き著した。彼と同様にこの時代のオペラの長所と欠点を再評価したサヴェリオ・メルカダンテの場合と同じく、パチーニもスタイルを変化させることになる。しかしながら、イタリアオペラ界に台頭してきたジュゼッペ・ヴェルディの影響の影に瞬く間に隠れてしまい、流行遅れとなったパチーニのオペラの多くは、イタリア国外では仮に上演されたとしてもその機会は稀であった。録音もいくつか存在するものの、パチーニ作品の大半は今日では忘れられている。
パチーニはシチリアのカターニアに生まれた。ブッフォであった父のルイジ・パチーニは、ジョヴァンニのオペラが初演される舞台に幾度も上がっている。一家は元来トスカーナ州に居住していたが、偶然カターニアへと移ってきたところであり、そこでジョヴァンニが生まれることになった。
基本情報 | |
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生誕 |
1796年2月11日 シチリア王国 カターニア |
死没 |
イタリア王国 ペーシャ |
1867年12月6日(71歳没)
ジャンル | クラシック |
職業 | 作曲家 |
反応