バニア・キング

バニア・キング

バニア・キング(Vania King, 1989年2月3日 – )は、アメリカ・カリフォルニア州モントレーパーク出身の女子プロテニス選手。中国系の選手で、漢字名は 金 久慈 という。2010年のウィンブルドンと全米オープンで、ヤロスラワ・シュウェドワと組んだダブルスで優勝した。これまでにWTAツアーでシングルス1勝、ダブルス15勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス50位、ダブルス3位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

父親の手ほどきにより、4歳からテニスを始める。2005年の全米オープンで、彼女はジュニア女子ダブルス部門でアレクサ・グラッチ(同じアメリカの選手)と組んで準優勝し、一般の部でも女子シングルスの予選3試合を勝ち抜いて、ナタリー・ドシーとの2回戦まで進出した。2006年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのアメリカ代表選手に選ばれる。2006年全米オープンでは、アンドレ・アガシ対マルコス・バグダティスによる男子シングルス2回戦の試合開始に先立ち、バニア・キングがアメリカの愛国歌「アメリカ・ザ・ビューティフル」の歌い手に選ばれた。彼女自身は、女子シングルス2回戦でジュスティーヌ・エナン=アーデンに 1-6, 2-6 のストレートで敗れた。1か月後の2006年10月、キングはエレナ・コスタニッチとペアを組み、日本のジャパン・オープン女子ダブルスでツアー初優勝を飾った。翌週のタイ・バンコク大会では単複2冠を獲得し、シングルス決勝で地元タイ人選手のタマリネ・タナスガーンを 2-6, 6-4, 6-4 の逆転で破り、コスタニッチとのダブルスで2週連続優勝を決めた。

シングルスはこの1勝どまりであるが、ダブルスで2007年・2008年に2勝ずつを獲得した。2008年の東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメントではナディア・ペトロワと組み、決勝でリサ・レイモンド&サマンサ・ストーサー組を 6-1, 6-4 で破った優勝がある。

2009年の全仏オープンで、バニア・キングはブラジルのマルセロ・メロと混合ダブルスのペアを組み、決勝戦まで勝ち進んだ。パートナーのメロは、ダブルスのスペシャリストとして有名な選手である。決勝戦で2人は第1シードペアのボブ・ブライアン&リーゼル・フーバー組と対戦し、7-5, 6-7 で1セット・オールになった。全仏オープンのダブルスでは、混合のみ10ポイント・タイブレーク決戦方式(通称:スーパータイブレーク方式)で勝敗を決定する。この方式では、1セット・オールになった時は10点制のタイブレークを行い、先に10ポイント取った方が勝者になる。キングとメロはタイブレークを 7-10 で落とし、全仏混合ダブルス準優勝者になった。

バニア・キング
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 同・カリフォルニア州
モントレーパーク
生年月日 (1989-02-03) 1989年2月3日(30歳)
身長 165cm
体重 59kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2006年
ツアー通算 16勝
シングルス 1勝
ダブルス 15勝
生涯獲得賞金 4,436,365 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2012)
全仏 3回戦(2011)
全英 2回戦(2006・09)
全米 3回戦(2009・11)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト8(2012・16・18)
全仏 ベスト4(2011)
全英 優勝(2010)
全米 優勝(2010)
優勝回数 2(英1・米1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全仏 準優勝(2009)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 50位(2006年11月6日)
ダブルス 3位(2011年6月6日)

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