ユリア・バクレンコ
ユリア・バクレンコ(Julia Vakulenko, ウクライナ語: Юлія Вакуленко, 1983年7月10日 – )は、ウクライナ・ヤルタ出身の女子プロテニス選手。WTAツアーでシングルス・ダブルスとも優勝はないが、シングルスで準優勝が1度ある。自己最高ランキングはシングルス32位、ダブルス136位。身長183cm、体重69kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。
バクレンコは母親の勧めにより、7歳からテニスを始めた。1998年のプロ入りと同時にスペインに住居を移し、フランスの「モウラトグロー・テニス・アカデミー」に入学する。このアカデミーは、キプロスのマルコス・バグダティスも教えを受けたことで有名な場所である。プロ入りから5年後、バクレンコは2003年の全仏オープンで4大大会にデビューし、シングルスで予選3試合を勝ち上がった後、本戦でもジェニファー・カプリアティとの3回戦まで勝ち進んだ。しかし、その後は好成績を出せない時期が長期間続いた。
2006年の全仏オープンで、バクレンコは3年ぶり2度目のシングルス3回戦に進出した。予選3試合を勝ち上がり、本戦3回戦ではパティ・シュナイダー(スイス)に敗れた。ところが、ウィンブルドンで本戦1回戦を途中棄権し、腹筋痛のためシーズンの後半を棒に振る。2007年は彼女にとって、さらなる躍進の年となった。全豪オープンで予選を勝ち上がり、2002年以来の2回戦進出を果たしたバクレンコは、5月にポーランド・ワルシャワで開かれた「J&Sカップ」の2回戦でキム・クライシュテルス(ベルギー)を 7-6, 6-3 のストレートで下した。バクレンコは次の3回戦で、同じウクライナ出身のアリョーナ・ボンダレンコに敗れた。
勢いに乗ったバクレンコは、翌週の「カタール・テレコム・ドイツ・オープン」でもアメリ・モレスモ、ディナラ・サフィナの世界トップ10選手を下し、準決勝に進出した。2007年全米オープンにおいても、1回戦で第9シードのダニエラ・ハンチュコバを下し、自己最高の4回戦進出を果たす。11月のケベックシティ大会では初のツアー決勝に進出。 リンゼイ・ダベンポートに 4–6, 1–6 で敗れて準優勝している。こうして彼女は世界ランキングを年初の「120位」から年末の「32位」まで上昇させ、2008年全豪オープンにおいて「第32シード」に選出された。
ユリア・バクレンコ
|
|
基本情報 | |
---|---|
国籍 | ウクライナ |
出身地 | ウクライナ・ヤルタ |
居住地 | スペイン・バルセロナ |
生年月日 | 1983年7月10日(36歳) |
身長 | 183cm |
体重 | 69kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
ツアー経歴 | |
デビュー年 | 1998年 |
引退年 | 2010年 |
ツアー通算 | 0勝 |
シングルス | 0勝 |
ダブルス | 0勝 |
生涯通算成績 | 298勝228敗 |
シングルス | 282勝191敗 |
ダブルス | 16勝37敗 |
生涯獲得賞金 | 869,480 アメリカ合衆国ドル |
4大大会最高成績・シングルス | |
全豪 | 2回戦(2004・07) |
全仏 | 3回戦(2003・06) |
全英 | 2回戦(2005) |
全米 | 4回戦(2007) |
4大大会最高成績・ダブルス | |
全豪 | 1回戦(2004・08) |
全仏 | 1回戦(2007) |
全英 | 1回戦(2007・08) |
全米 | 1回戦(2007) |
キャリア自己最高ランキング | |
シングルス | 32位(2007年11月19日) |
ダブルス | 136位(2004年2月9日) |
反応