ルカシュ・クボット

ルカシュ・クボット

ルカシュ・クボット(Łukasz Kubot, ポーランド語発音: [ˈwukaʂ ˈkubɔt], 1982年5月16日 – )は、ポーランド・ボレスワヴィェツ(ポーランド語版)出身の男子プロテニス選手。ATPツアーでシングルスの優勝はないが(準優勝2度)、ダブルスでは2014年全豪オープンと2017年ウィンブルドン選手権での優勝を含め、15勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス41位、ダブルス3位。身長190cm、体重86kgの長身選手。ルーカシュ・クボト表記もみられる。

クボットは2000年からATPツアーの下部のATPチャレンジャーツアーを回り始め、2001年から男子テニス国別対抗戦デビスカップポーランド代表になった。2002年にプロ転向。クボットがデビスカップ代表選手になった時、ポーランド代表はヨーロッパ・アフリカ・ゾーンのグループ3まで落ちていた。クボットは2002年にポーランドをユーロアフリカン・ゾーン・グループ3優勝に導いたが、その1回戦ではキプロス代表と対戦し、ダブルスでマルコス・バグダティスとその兄ペトロスの組に勝ったこともある。2003年からポーランドはヨーロッパ・アフリカ・ゾーンのグループ2に入り、2010年に同ゾーンのグループ1入りを果たした。これまでにクボットはデビスカップで「23勝7敗」(シングルス19勝7敗、ダブルス4勝0敗)の成績を挙げてきたが、最近はほとんどシングルス戦に起用されている。

そのクボットが初めて世界的に知られるようになったのは、2006年全米オープンの3回戦進出であった。クボットは初めて予選3試合を勝ち抜き、ポーランドの男子テニス選手として11年ぶりの本戦出場を果たす。1995年全仏オープンでヴォイチェフ・コヴァルスキ(英語版)が1回戦でギー・フォルジェに敗退した試合の後、ポーランド人の男子テニス選手は4大大会の男子シングルス本戦に出場できなかった。本戦では1回戦で第32シードのクリストフ・フリーヘンを破り、ノアム・オクンと対戦した2回戦にも勝って、第7シードのニコライ・ダビデンコとの3回戦まで勝ち進んだ。ダビデンコには4-6, 1-6, 1-6のストレートで完敗した。

2009年、クボットはオリバー・マラチとペアを組み、ダブルスの分野で著しい躍進を見せた。全豪オープン男子ダブルスで、2人は第3シードのマヘシュ・ブパシ/マーク・ノールズ組との準決勝まで勝ち進む。4月12日、2人のペアはハサン2世グランプリダブルス決勝でシーモン・アスペリン/ポール・ハンリー組を破り、クボットはここで男子ツアー大会のダブルス初優勝を決めた。クボットとマラチは2009年の男子ツアーダブルスで年間3勝を挙げ、ツアー年間最終戦ATPワールドツアー・ファイナルのダブルス部門にも出場資格を獲得した。シングルスでは、5月初頭のセルビア・オープン大会でノバク・ジョコビッチに敗れ準優勝(同大会はマラチとのダブルス優勝により、単複両部門の決勝進出)。全仏オープンで久々にシングルスの予選を通過した。これはポーランドの男子選手として1995年のコヴァルスキ以来14年ぶりの全仏本戦出場であり、1回戦でビクトル・トロイツキに6-3, 3-6, 4-6, 7-6(4), 3-6で敗れた。

ルカシュ・クボット
基本情報
国籍 ポーランド
出身地 同・ボレスワヴィェツ
居住地 同・ルビン
生年月日 (1982-05-16) 1982年5月16日(37歳)
身長 190cm
体重 86kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2002年
ツアー通算 15勝
シングルス 0勝
ダブルス 15勝
生涯獲得賞金 7,844,284 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2010)
全仏 3回戦(2011・12)
全英 ベスト8(2013)
全米 3回戦(2006)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(2014)
全仏 ベスト8(2010)
全英 優勝(2017)
全米 準優勝(2018)
優勝回数 2(豪1・英1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 41位(2010年4月12日)
ダブルス 3位(2017年8月21日)

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