三國連太郎

三國連太郎│無料動画│showa 00305 m

20年の長きにわたり続いた国民的映画シリーズ『釣りバカ日誌』のスーさんをはじめ数々の映画、ドラマ、舞台で活躍した名優。本名は佐藤政雄。長男は同じく俳優の佐藤浩一で、映画『美味しんぼ』で親子の役を演じ話題になった。戦後、さまざまな職を転転としたあと、1950年、東京の東銀座で松竹のプロデューサーだった小出孝にスカウトされる。そして、松竹大船撮影所に映画研究生として入り、1951年、木下恵介監督の『善魔』で俳優デビューした。なお、芸名の三國連太郎は同作の役名である。以後、『ビルマの竪琴』『飢餓海峡』『はだしのゲン』『ひかりごけ』といった社会派映画から、『犬神家の一族』『野生の証明』『マルサの女2』などのエンターテインメント作品まで多種多様な作品に出演、抜群の演技力と存在感で名優の名をほしいままにした。役作りへの追及はすさまじく、家城巳代治監督の映画『異母兄弟』で老人役を演じることになった時、その役作りのため上下の歯を10本も抜き話題となった。そうした努力もあり、映画『利休』でブルーリボン賞を受賞したほか、日本アカデミー賞主演男優賞に3度も輝いた。また、自らメガホンをとった映画『親鸞・白い道』はカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞している。こうした功績が讃えられ、1984年には紫綬褒章を、1993年には勲四等旭日小綬章を受章するなどまさに国民的俳優であった。私生活においては奔放な女性関係で知られ、4度の結婚を経験している。晩年は体調を崩し芸能活動をひかえていた。そして、2013年4月14日、東京都稲城市にある病院で他界した。

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