今井正

映画『青い山脈』や『ひめゆりの塔』など戦後を代表する名作を監督した巨匠。数多くの社会派映画を手がけた。東京帝国大学(現・東京大学)を中退後、J.O.スタヂオ(現・東宝)企画部に入社、同期には市川崑がいた。監督デビュー作は1939年の映画『沼津兵学校』。戦後は第1回毎日映画コンクール監督賞を受賞した『民衆の敵』をはじめ、青春映画『青い山脈』や『また逢う日まで』、ヒューマニズム映画の傑作といわれる『ここに泉あり』、裁判批判映画の先駆け『真昼の暗黒』、人種差別をテーマにした『キクとイサム』、ベルリン映画祭グランプリを受賞した『武士道残酷物語』など数多くの話題作、問題作を発表し続けた。