佐野洋子

傑作絵本『100万回生きたねこ』などで知られる絵本作家、エッセイスト、作家。元夫は詩人の谷川俊太郎。武蔵野美術学校デザイン科を卒業後、ベルリン造形大学でリトグラフを学び、その後、絵本『やぎさんのひっこし』で絵本作家デビューを果たした。1974年の『おじさんのかさ』でサンケイ児童出版文化賞推薦、1976年の『わたしのぼうし』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞するなど絵本作家としてその地位を確かなものとした。独特のタッチで描かれたイラストとテーマ性のあるストーリーは子供のみならず大人にも人気が高い。また、エッセイストとしても活躍し、『神も仏もありませぬ』では小林秀雄賞を受賞した。しかし、2010年11月5日、乳がんのため他界した。2012年には佐野の晩年を記録した映画『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』が公開された。