北杜夫

北杜夫│無料動画│showa 00249 m

エッセイ『どくとるマンボウ』シリーズで知られる作家。精神科医、医学博士でもある。本名は斉藤宗吉。父は歌人で医師の斉藤茂吉。兄はエッセイストで精神科医の斉藤茂太。娘はエッセイストの斉藤由香と作家一家である。東北大学医学部卒業後、慶応義塾大学病院のインターンとなり精神科医として勤務。その傍ら、同人雑誌『文藝首都』に参加し、佐藤愛子らと交流するようになり、処女作『幽霊』などを発表した。同じ頃、マグロ漁業の調査船に船医として乗船、インド洋から欧州にかけて航海した。このときの体験をベースにしたエッセイ『どくとるマンボウ航海記』は発売されるやベストセラーとなった。1960年には『夜と霧の隅で』が芥川賞を受賞、北は作家としてその地位を確かなものとした。『どくとるマンボウ航海記』をはじめとする『どくとるマンボウ』シリーズはユーモアあふれる陽気な作風だが、その一方、『楡家の人びと』『酔いどれ船』『白きたおやかな峰』などのシリアスな作品も多く、『船乗りクプクプの冒険』のような児童文学なども手がけるなど多ジャンルの作品を書き幅広い世代のファンを獲得した。また、躁うつ病を患っていたことでも知られ、自らの症状をエッセイなどで書き、躁うつ病に対する世間のイメージ改善に尽力した。そのほか、大の阪神タイガースファンとしても有名。さらに少年時代から昆虫採集に熱中し、特にコガネムシが非常に好きだったという。

反応