原田芳雄

圧倒的な存在感と色気、卓越した演技力で観客を魅了した俳優。大の鉄道ファンとしても有名。俳優座養成所を卒業後、フジテレビのテレビドラマ『天下の青年』(1967年)でデビュー。その後、黒木和雄監督の『TOMORROW 明日』『美しい夏キリシマ』『父と暮せば』をはじめ『竜馬暗殺』『どついたるねん』『いつかギラギラする日』など100本を超える映画に出演、いずれの作品においても高い評価を得て、2003年には長年の俳優業に対しその功績が讃えられ紫綬褒章を受章した。しかし、2008年に大腸がんが発覚、その後仕事復帰したが、2011年7月19日、肺炎のため他界した。自身が企画し遺作となった『大鹿村騒動記』のプレミア試写会に登場してからわずか8日後のことであった。ちなみに、松田優作は原田芳雄の演技に大きな影響を受けたといわれる。