地井武男

「ちいちい」の愛称で親しまれた俳優、タレント。俳優座養成所を卒業後、岡本喜八監督の『斬る』で映画デビュー。ちなみに、養成所時代の同期には、原田芳雄、林隆三、太地喜和子、前田吟、夏八木勲、小野武彦、村井国夫などそうそうたる顔ぶれがいる。以降、悪役から優しい父親役まで幅広い役柄をこなし『太陽にほえろ!』『北の国から』『刑事貴族』など数多くの人気作品に出演した。その後、バラエティ番組にも出演すると幅広い世代から愛されるようになった。2006年からスタートしたテレビ番組『ちい散歩』は地井の気さくな人柄から放送回数1518回を数える人気長寿番組となり、散歩ブームの火付け役ともなった。また、番組のエンディングでは見事な水彩画も披露した。しかし、2012年2月15日、心臓疾患の治療に専念するため芸能活動を休止、誰もがその復帰を願っていたが同年6月29日、心不全のため他界した。