宇野重吉
俳優、演出家。本名は寺尾信夫。息子は俳優の寺尾聰。滝沢修とともに劇団民藝を立ち上げ、戦前から戦後にかけて、長く日本演劇界のトップランナーであり続けた。日本大学を中退後、東京左翼劇場、新協劇団などを経て、劇団民藝の創設に参加した。確かな演技力で、舞台だけでなく映画やテレビの世界でも数多くの作品に出演した。1985年には宇野重吉一座を立ち上げ地方公演に精力的に取り組んだ。晩年にはがんを患ったが俳優活動を続けた。代表作に、舞台『ゴドーを待ちながら』『にんじん』『オットーと呼ばれる日本人』、映画『愛妻物語』『原爆の子』『松川事件』、NHK大河ドラマ『赤穂浪士』、朗読『梨の花』などがある。著書に『新劇・愉し哀し』など。
反応