川口浩

シリーズ全43回、7年間もの長寿人気番組となった『川口浩探検隊』の隊長として、子供を中心に絶大な人気を誇ったタレント、俳優、探検家。父は作家で大映専務の川口松太郎、母は女優の三益愛子。妻は女優の野添ひとみ。弟は俳優の川口恒、川口厚。妹は元女優の川口晶(現在は陶芸家の国重晶)。慶応義塾高等学校を中退後、俳優座の演劇研究所に入所、1956年に映画『裁かれる十代』で俳優デビューした。同年、『処刑の部屋』で早くも主演に抜擢され注目を集めた。以降、『巨人と玩具』『浮草』『おとうと』など数多くの映画に出演、大映の若手二枚目スターとして人気を博した。しかし、1962年に大映を退社、実業家として不動産業に転進した。その後、再び芸能界に復帰、テレビドラマ『キイハンター』をはじめ、フジテレビの競馬中継では司会・解説を務めるなど幅広いジャンルで活躍した。特に1977年からスタートした『川口浩探検隊』は、隊長を襲うアクシデントの数々から大人気番組となった。ただし、アクシデントシーンの多くは演出であり、それを皮肉った嘉門達夫の「ゆけ!ゆけ!川口浩」もヒットソングとなった。とはいえ、撮影は危険がつきものだったそうで、実際に川口浩はピラニアに指をかまれ大怪我を負っている。