成田長親

成田長親

武蔵国忍城の城代で、成田泰季の嫡男。小説『のぼうの城』の主人公”のぼう様”で一躍その名が広く知られるようになった。
1590年、豊臣秀吉による小田原征伐が開始。北条氏に味方した成田氏長は小田原城にて篭城に参加したため、成田氏の居城・忍城は氏長の叔父である泰季が城代として守った。だが、泰季は開戦直前に急死、そのため嫡男・長親が城代となり忍城を守ることとなった。忍城を攻めるは、石田三成を総大将とする2万以上もの大軍勢。これに対し忍城は3000という寡兵であった。
三成は「石田堤」と呼ばれる巨大堤防をつくって忍城を水攻めにし一気に勝負をつけようと図る。だが、三成の予想を裏切り長親が指揮する忍城方は抵抗を続け、小田原城が降伏するまで城を守りきったのである。その後、長親は出家し、晩年は尾張で暮らしたという。

反応