松花堂昭乗

松花堂昭乗

江戸時代前期の真言宗の僧、文化人。俗名は中沼式部。10代で京の石清水八幡宮にて出家し、真言密教の修行に励みこれを極め、阿闍梨法印の位につき、のち滝本坊の住職となった。能書家として名高く、近衛信尹、本阿弥光悦とともに「寛永の三筆」と謳われ、独自の書風「松花堂流(滝本流とも)」を確立、将軍家将軍師範としても活躍した。和歌、連歌、茶道にも通じたほか、水墨画にも『葡萄に鶏図』など多くの名作を残している。また、茶人としても知られ、昭乗が収集した茶道具は「八幡名物」と呼ばれた。ちなみに、松花堂弁当の名は松花堂昭乗に間接的に由来するともいわれるが真偽は不明。墓所は京都府八幡市にある泰勝寺。

反応