橋本龍太郎

「橋龍」の愛称で知られた90年代を代表する政治家。第82代、83代内閣総理大臣を務めたほか、厚生大臣、運輸大臣、大蔵大臣、通商産業大臣などの要職を歴任した。もともと政治家志望ではなかったが、大蔵官僚だった父・橋本龍伍の急死を受けその後継者として出馬、1963年に初当選を果たした。その後、竹下登を中心とする経世会において中心を担い、竹下派七奉行のひとりとなった。同じく七奉行のひとり小沢一郎とは因縁の間柄で、「一龍戦争」と呼ばれる抗争を繰り広げた。首相在任中には、沖縄普天間飛行場の返還要求、消費税5%への引き上げ実施などを行っている。政界を引退した翌年の2006年に他界した。剣道や写真、登山など多趣味な人物で、特に剣道では剣道教士六段の腕前を持つほどだった。