檀一雄

『最後の無頼派』とよばれた小説家。同じ東京帝国大学の学生だった太宰治と親友関係にあり、放蕩無頼に振る舞い、文壇の先輩である井伏鱒二などにたびたび尻拭いをさせるなど迷惑をかけていた。代表作は『リツ子・その愛』『リツ子・その死』、直木賞を受賞した『真説石川五右衛門』、家族および不倫相手である舞台女優・入江杏子との関係を赤裸々に描いた『火宅の人』など。また、世界を旅すること(南氷洋捕鯨船団に参加したり、ポルトガルに突然1年以上滞在してみたり)、美味しいものを食らうことが大好きであった。料理好きについては、それがこうじて料理本を執筆。料理本『檀流クッキング』は、男性が台所に立つことが一般的ではなかった1970年に出版され、「料理をすることは楽しく格好いい」という新たな価値観を提示し、大きな反響をよんだ。長男はエッセイストの檀太郎、長女は女優の檀ふみ。
反応