武原はん

武原はん│無料動画│showa 00345 m

流派に属することなく身ひとつで活躍した上方舞の日本舞踏家。気品に満ちた美しい舞姿は「動く錦絵」ともいわれた。代表作は地唄『雪』。11歳の時に両親とともに大阪に引越し、その後すぐ大和屋の芸妓学校に通い長唄や舞を学ぶと、14歳で芸者となった。東京の大地主の次男坊・青山二郎の後添えとして嫁入りすると、青山の広い交友関係から小林秀雄、中原中也、宇野千代といった文化人とはんも交流するようになる。しかし、結婚生活は3年で破綻、その後、はんは料亭「なだ万」の若女将を務めながら藤間勘十郎や西川鯉三郎に師事し上方舞を東京に広めるべく尽力した。自ら主催した「武原はん舞の会」は1952年にスタートし1996年まで続いた。俳句もたしなみ俳号は「はん女」、高浜虚子に師事した。また、虚子が命名した料亭「はん居」を六本木で30年間経営していた。

反応