淡路恵子

女優。本名は井田綾子。昭和時代劇の大スター萬屋錦之介は元夫、俳優・島英津男は長男。松竹歌劇団の養成学校在籍中の1949年に黒澤明監督の映画『野良犬』に出演、銀幕デビューを果たした。以後、代表作となった”駅前シリーズ”や”社長シリーズ”をはじめ数多くの映画やドラマに出演、日本人離れしたスタイルと艶っぽい演技で人気を博した。晩年はバラエティ番組にも出演、辛口コメンテーターとして幅広い世代から人気を集めた。しかし、2013年夏頃から体調を崩し入院、がんが見つかり坑がん治療を受けていたが、2014年1月11日、食道がんのため他界した。華やかな芸能生活の一方、私生活は波乱万丈であった。20歳の時にはフィリピン人のジャズ歌手、ビンボー・ダナオと事実婚し2人の男児を出産するも夫の浮気により離婚、翌年、萬屋錦之介と子連れ再婚、三男、四男に恵まれた。だが幸せは長くは続かず、錦之介の経営していたプロダクションが倒産し13億円もの莫大な借金を抱え、さらに錦之介の病気も発覚、淡路は看病の傍らクラブの雇われママをするなど懸命に働いた。だが、その錦之介とも浮気が原因で離婚、追い討ちをかけるように1990年には三男がバイク事故で22歳の若さで他界、2004年には四男が自宅に窃盗に入り逮捕され、のちに自殺するなど数々の不幸に見舞われた。一方、芸能界屈指のゲーマーとしても知られ、特に『ドラゴンクエスト(ドラクエ)』の大ファンとして有名。