瀬尾孫左衛門

瀬尾孫左衛門

江戸時代前期の武士。「赤穂事件」で赤穂浪士四十七士のリーダーとして活躍した大石内蔵助の家臣で、討ち入り2日前に脱盟した。赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助の家臣で、赤穂藩主・浅野内匠頭長矩の陪臣にあたるため、本来なら義盟に参加する資格はなかったが、大石内蔵助に懇願し特別に許され義盟に加わった。大石も瀬尾を非常に信頼していたと思われる。しかし、大石とともに江戸へ下ったあと、足軽の矢野伊助とともに討ち入りの際に使う武器を隠している川崎平間村の屋敷で留守を預かっていたが、吉良邸に討ち入りする2日前に矢野とともに逃亡した。その理由については大石からなんらかの密命を受けたともいわれるが不明。その後の瀬尾の消息についても不明だが、一説には赤穂に戻り剃髪したとも。映画『最後の忠臣蔵』(2010年)は瀬尾を主人公にした作品で、役所広司が瀬尾を演じている。

反応