玉錦三右エ門

玉錦三右エ門│無料動画│showa 00426 m

小兵ながら猛烈な稽古によって昭和初の横綱となった大相撲力士。第32代横綱。本名は西ノ内彌寿喜(にしのうちやすき)。生涯成績は308勝92敗3分17休(53場所)。初土俵を踏んだのは1919年の1月場所。小柄な体格というハンデを克服するため誰よりも熱心に稽古に励み、「ボロ錦」とあだ名されるほどの猛特訓を重ね力をつけていき、1932年に念願の横綱に昇進した。その後も1935年1月場所から三連覇、1936年1月場所では全勝優勝を果たすなど昭和の大相撲を支える人気力士として活躍した。また、現在ではおなじみとなった足を高々と上げる横綱土俵入りは玉錦に由来するもので、玉錦のダイナミックな土俵入りは「動く錦絵」と絶賛された。無敵の強さを誇る双葉山と熱戦を繰り広げるなど活躍していた矢先の1938年12月4日、虫垂炎の悪化から腹膜炎を患い、34歳の若さで現役横綱は世を去った。病床での最期の言葉は「まわしを持って来い、土俵入りをするんだ」というものだったという。

反応