田中康三

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戦後、花形ジョッキーとして活躍した騎手、調教師。騎手としての生涯成績は2147戦294勝。1935年に騎手免許を取得し、1941年には秋の天皇賞に優勝するなど活躍したが、戦争の激化を受け競馬は1944年に休止となった。戦後、1946年に競馬が再開されるやリーディングジョッキーとなり、翌1947年には戦後初の東京優駿(日本ダービー)を制するという快挙を成し遂げた。その後も人気ジョッキーとして活躍していたが、1949年に事件は起きた。中山競馬場で行われたレースで田中は一番人気のミナトクヰンに騎乗したが、スタートでミナトクヰンが躓いたため田中はレースを放棄、当然、観客はレースのやり直しや馬券の買戻しを求めたが主催者側はこれに応じなかった。そのため激怒した大勢の観客がコースに乱入、警察が出動するという異例の事態となった。この「ミナトクヰン事件」以後、田中はかんばしい成績を残せず、1955年、騎手を引退、調教師に転向した。そして調教師を退いた4ヵ月後、病のため他界した。

反応