臼杵鑑速

「うすきあきすみ」とも読む。
豊後の戦国大名・大友義鑑と宗麟の2代に仕えた重臣で、大友氏「三老」のひとり(ほかは、吉弘鑑理、立花道雪)。おもな官位は、四郎左衛門尉、越中守。
臼杵鑑速は外交手腕に優れ、室町幕府との交渉や毛利氏をはじめとする周辺諸国との外交で特に活躍した。軍事面においても、毛利氏との戦いなどに参加するなど豊前や筑前を転戦し大いに武功をあげた。
臼杵鑑速の死は大友氏にとって大きな痛手となり、島津氏に大敗した1578年の耳川の戦いの際、立花道雪は「臼杵鑑速、吉岡宗歓の死後、大友の政治は無道である」と嘆いたといわれている。