若松孝二

映画監督、映画プロデューサー。本名は伊藤孝(いとうたかし)。
高校中退後、ヤクザの下働きなど職を転々とした後にテレビ映画の助監督となる。映画監督デビュー作はピンク映画『甘い罠』。若松作品はピンク映画としてはいずれも異例のヒットとなり、「ピンク映画の黒澤明」と呼ばれるようになる。1965年、『若松プロダクション』を設立。プロデューサーとしても活躍するようになり、大島渚監督の『愛のコリーダ』などを世に送り出す。また、若松孝二自身も監督として、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』にて国内外の映画賞を多数受賞、寺島しのぶ主演『キャタピラー』、『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』、中上健次原作/寺島しのぶ主演『千年の愉楽』を制作するなど旺盛な活動をする。2012年、交通事故により突然の他界。まだまだこれからの活動も期待されていただけに、その早すぎる死は悔やまれた。