辻将曹

辻将曹

広島藩士。本名は辻維岳(つじいがく)。官僚。明治政府では参与。藩内では改革派として、幕末に窮乏していた藩財政の再建などを藩主に献言。幾度も改革を試みるが、いずれも保守派の抵抗にあい実現に至らなかった。しかし、時勢への洞察力鋭い浅野長訓が藩主の座に就くと、野村帯刀とともに、年寄(執政)に任命される。実権を掌握した辻将曹は藩内改革のみならず、中央政界における広島藩の地位向上のため、存分に働く。藩外活動では勝海舟にも高く評価された周旋能力で、長州征伐や小御所会議にて存在感を示す。小御所会議での、倒幕反対の姿勢で大論陣をはる山内容堂の説得画策が有名。

反応