近衛秀麿

近衛秀麿│無料動画│showa 00331 m

日本のオーケストラの基礎を築いた指揮者、作曲家。愛称は「おやかた」。政治家で内閣総理大臣にもなった近衛文麿は異母兄にあたる。東京帝国大学文学部を中退後、渡欧しベルリンで指揮を、パリで作曲を学んだ。ヨーロッパ滞在中、自費でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を雇い指揮者デビューを果たした。帰国後の1925年、作曲家・山田耕筰とともに日本交響楽協会を設立、翌年には新交響楽団(現・NHK交響楽団)を主宰し、日本にオーケストラを根付かせるべく精力的に活動した。新響を退団後はフリーとなり活動拠点を海外に移しアメリカやヨーロッパを中心に演奏活動を行い、「プリンス・コノエ」と呼ばれた。戦後、再び日本に戻り1946年には東宝交響楽団の常任指揮者となり、1952年には近衛管弦楽団を設立した。その後、再びフリーの指揮者となりプロ・アマ問わず数多くのオーケストラを指揮、逝去する直前まで音楽活動に命を燃やした。作曲家としての代表作に童謡「ちんちん千鳥」や立命館大学および法政大学の校歌などがある。また雅楽『越天楽』のオーケストラへの編曲は非常に高い評価を得ている。

反応