高野佐三郎

「昭和の剣聖」と呼ばれる剣道家。流派は中西派一刀流。大正から昭和初期における剣道界の第一人者で、中山博道とともに近代剣道の基礎を築いた。幼い頃より忍藩で剣術指南役をしていた祖父から剣術を学び、上京後は山岡鉄舟に学んだ。警視庁や東京高等師範学校などで剣を教える一方、明信館道場（のち修道学院）を開き大勢の剣道家を育成した。また、指導者の育成や形の制定、指導法の考案などにも尽力し、近代剣道の基礎を築いた。著作活動もしており、著書に『剣道』『日本剣道教範』などがある。