かつて、全宇宙で凶悪犯罪の限りを尽くした宇宙犯罪組織・マクーは、伝説の宇宙刑事・ギャバンによって首領ドン・ホラーが倒されたことで壊滅したが、残党は今でもドンの復活を目論み、暗躍しているという。
ある日、地球にある宇宙物理学研究開発機構・SARD(サード)がマクー残党の襲撃に遭い、SARDに務める女性・河井衣月も襲われる。そこに銀色のコンバットスーツに身を包んだ戦士が現れ、マクー残党を撃退する。変身を解除した戦士の顔を見て、衣月は驚く。その戦士は、1年前にスペースシャトルの遭難事故で生死不明となっていた幼なじみ・十文字撃だったのだ。撃は謎の人物によって救助された後、バード星に運ばれてコム長官から直々にスカウトを受け、宇宙刑事になるための訓練を積んでいたが、演習中に地球の危機を知って駆けつけたのだ。
まだ正式な宇宙刑事ではない撃はコム長官を説得し、パートナー・シェリーとマクー残党の陰謀について調査を開始する。しかし、残党のリーダー・漆黒騎士ブライトンの猛攻に倒れ、衣月をも連れ去られてしまう。
撃は心が折れかかるがある男の叱咤により再起し、マクーが作りだした危険な異世界・魔空空間へ向かう決意を固める。目指すはマクーのアジト・魔空城であり、そこに衣月も囚われの身となっているはずだ。撃は叫ぶ。
「蒸着!」
かつての「伝説」は今「不滅」になる。ここに、正義の銀の魂を継いだ宇宙刑事・ギャバンが復活したのだ。